電気学会全国大会講演要旨
3-107
マイクロポンプを用いたタブレット端末対応多成分調合型嗅覚ディスプレイの研究
◎相澤智之・橋本和樹・アーリヤクンヨッシリ・中本高道(東京工業大学)
近年バーチャルリアリティやその他の分野で嗅覚情報を利用する研究がなされてきた。筆者らは多成分調合型嗅覚ディスプレイを研究してきたが、まだ小型化の余地が残されている。 そこで本研究では、ピエゾアクチュエータ式のマイクロポンプで匂いサンプルの微小液滴を滴下し、弾性表面波(Surface Acoustic Wave : SAW)デバイスにより霧化する嗅覚ディスプレイを提案する。ポンプおよびSAWデバイスの駆動回路を匂い発生ユニットと一体化し、タブレット端末と接続し持ち運びが可能なサイズに小型化した。 本論文では、駆動条件下でのポンプの基本動作と霧化能力の確認を行っている。