電気学会全国大会講演要旨
3-092
匂いセンシング用分子認識吸着剤の高機能化
○千代丸 瑶・今橋理宏・林 健司(九州大学)
匂いの定性,定量は未だ実現できていない.しかし,生物の受容機構を模倣することで匂いの測定が可能になると考えられる.そのために本級では必要とされる高機能な吸着剤の開発を行った.既存の吸着剤だけではクラスタリングといったふるい分けが不十分な為,その吸着剤の上に分子の形状を記憶した細孔を有するフィルタ(MIP filter)を堆積させた分子ふるい吸着剤を開発した.さらに吸着剤自体の吸着特性の調整,フィルタの材料の調整を行うことにより吸着特性の設計が可能となり,匂い測定に適した吸着剤の高機能化が可能となる.これをセンサシステムに導入することにより匂いの測定から定性,定量さらには可視化が可能となる.