電気学会全国大会講演要旨
3-090
ポリビニルアミンを用いたSPRセンサ表面の開発
◎石井良典・矢田部 塁・小野寺 武・都甲 潔(九州大学)
表面プラズモン共鳴(SPR)センサ表面上に抗原応答性ハイドロゲルを形成するため,本研究では,まず,ポリビニルアミン(Poly-VAm)を用いて,SPRセンサ表面の開発を行った.抗体をPoly-VAmに結合するためにコハク酸を用い,アミノ基をカルボキシル基に変換した.また抗体とPoly-VAmの結合量を調整するため,Poly-VAmとコハク酸の反応時間を変化させた. 各センサチップのカルボキシル基の活性化後,抗マウスIgG抗体をチップ上に流通し,結合量を測定した.その結果, Poly-VAmとコハク酸の反応時間と抗マウスIgG抗体の結合量の依存性が見られ, Poly-VAmとコハク酸の反応時間を変化させることで,ポリマーに結合する抗体の量を調整できる可能性が見込まれた.