電気学会全国大会講演要旨
3-070
数式処理による空調システム運用支援ツール
◎桐生智志・丹下吉雄・松井哲郎(富士電機)
空調システムは運用の際に、機器の熱負荷配分を調整することで省エネを実現することができる。熱負荷配分は予測した外気温度で最も省エネとなる配分だけでなく、外気温度の変動を考慮した配分や、システム全体の消費電力の最適値を考慮した配分、機器の運転限界を回避した配分も有益と考えられる。そこで、オペレータの熱負荷配分決定を支援するため、外気温度の変動範囲に対応した総消費電力の変動範囲を表示する機能、機器毎に熱負荷を調整したときのシステム全体の消費電力変化を表示する機能、GUI操作で運転限界からの余裕と省エネ効果のバランスを調整する機能、の3つの機能をもつツールを開発したのでこれを報告する。