電気学会全国大会講演要旨
3-036
列車運行状況を反映した乗換時の駅構内における旅客流動把握手法の提案
◎武内陽子・山本昌和(鉄道総合技術研究所)
より便利で快適な鉄道には,速達性だけでなく,乗換時の移動抵抗低減も重要であり,近年は,複数の鉄道事業者による相互直通運転や駅のバリアフリー化等の取り組みも多く見られる。一方で,列車遅延に起因する駅構内での移動抵抗の増加については,詳細な検討は行われていない。本報告では,列車遅延や混雑率等を含む列車運行状況を反映した乗換時の駅構内の旅客流動を把握する手法を提案する。具体的には,列車運行・旅客行動シミュレータによる列車遅延や混雑率等を含む列車運行状況推定結果を用いて,駅構内の旅客流動を把握可能な旅客流動シミュレーションへの入力データを作成し,遅延を考慮した駅構内での乗換時の交錯を把握可能とする。