電気学会全国大会講演要旨
3-010
電極構造がインク付着に及ぼす影響について
◎青柳恭輔・松尾一壽(福岡工業大学)
インクジェットの長時間に亘る飛翔を考えたとき、ノズルヘッド部において、電極等へ付着するインクの状態を知ることは重要な課題であると考えられる。本研究で用いたインクジェット方式は静電誘引形である。この方式は、ノズル先端から連続流の液柱を発生し、その先端からインクの微粒子群となった霧化状態を示すことが特徴である。この様なインクジェット飛翔状態において特にインク微粒子群となった霧化状態を記録の目的として利用する場合、ノズル先端から数ミリ隔てて取り付けられている電極へのインク付着は安定な飛翔の妨げとなる。本稿では、ノズルヘッドを構成する電極に付着するインクの状態について検討を行ったので報告する。