電気学会全国大会講演要旨
2-154
磁気シールドルームの低周波遮蔽性能評価法の検討その2.近傍磁気ノイズに対する評価
○結城 聡・風見邦夫(横河電機)・米山祐太・酒井昭彦(技研興業)・山﨑慶太(竹中工務店)・新納敏文(鹿島建設)・山口孝夫(大同プラント工業)・嶋田正明(日立金属)・村松和弘(佐賀大学)
生体磁気などの微弱磁気計測には,高性能な磁気シールドルーム(MSR)が必要となるが,遮蔽性能評価規格がなかったため,(社)電子情報技術産業協会(JEITA)金属磁性材料標準化専門委員会では,一様磁界の1Hz以下の遮蔽性能評価法を規格化したが.1Hz以上への拡大を検討している.1Hz以上では,MSRの渦電流が無視できず,送電線のような遠方からの磁気ノイズ,近傍の電線などの不均一な磁気ノイズも遮蔽性能に影響する.MSRの遮蔽性能は,1Hz以下とは異なり,一様磁界に近づけると遮蔽性能が大きくなることから,近傍の磁気ノイズに対する評価も必要である.本報告では、近傍の磁気ノイズに対する遮蔽性能評価法を確立するために,評価実験により測定条件の基礎的な検討を行った.