電気学会全国大会講演要旨
2-150
積層型SmCo5/α-Feナノコンポジット磁石の高温下における磁気特性の計算機解析
○堀川 遼・磯部晋平・堀 亮介・柳井武志・中野正基・福永博俊(長崎大学)
近年、HVやEVのモータ等の高温下で使用可能な磁石が求められている。Sm-Co合金はキュリー温度が高いことから, Sm-Co/α-Feナノコンポジット磁石は高温下でも高い磁気特性が得られる可能性を秘めている。Sm-Coの高い結晶磁気異方性はコンポジット磁石の中に多量のα-Feを可能とする一方で, きわめて微細なナノ組織を必要とする。さらにハード相とソフト相の配置もSmCo5/α-Feナノコンポジット磁石の磁気特性を決定する要因となるため考慮する必要がある。本研究では, 等方性積層型SmCo5/α-Feナノコンポジット磁石について, マイクロマグネティクス理論に基づいた計算を行った。本稿では,ナノ構造と達成可能な磁気特性の関係の評価及び, 高温でのポテンシャルについて報告する。