電気学会全国大会講演要旨
2-142
SPMモータ用Nd-Fe-Bリング磁石の熱減磁低減
◎堀田智志・柳井武志・中野正基・福永博俊(長崎大学)
Nd-Fe-B磁石は室温下で優れた磁気特性を有する。そのため,さまざまな機器に応用されてきた。しかしNd-Fe-B磁石はキュリー温度が低いため高温に曝すと著しい熱減磁が生じる。我々の研究室では磁石の熱減磁解析について研究を行ってきた。本研究ではSPM用の永久磁石を想定し,従来の熱減磁解析に加え,熱減磁を低減するための手法としてボンド磁石の局所的高保磁力化を提案する。まず、従来の解析手法で磁石内部の減磁率が大きい箇所を特定し,その箇所のみを保磁力が高い材料と置換する。これによってモータ性能を保ちつつ熱減磁の低減が期待できる。