電気学会全国大会講演要旨
2-136
SVD解析による磁気粒子イメージングの高空間分解能化
◎廣川愛生・白 石・田邉一博・吉田 敬・圓福敬二(九州大学)
近年、磁気マーカーからの磁気信号を利用して癌等の疾病領域を高感度・高分解能に画像化する磁気粒子イメージング技術が医療診断において注目されている。本研究では、センチネルリンパ節生検への応用を想定した磁気ナノ粒子のイメージングシステムの開発を行なっている。傾斜磁界と第三高調波を用いたイメージングシステムを構築し、空間分解能の改善に成功したものの、10 mmの間隔にある2つの磁気ナノ粒子を明瞭に識別することができなかった。今回、SVD法を用いた信号処理を行うことで、重さ100 μgで10 mmの間隔にある2つの磁気ナノ粒子を識別することに成功した。