電気学会全国大会講演要旨
2-122
磁気共振型ワイヤレスアセトンセンサの安定動作
◎滝谷貴史・石井 修・沓澤伸明・渡辺太郎(山形大学)
近年、安価で高精度なアセトンセンサが求められている。我々はレジスト被覆磁性リボンを用いたアセトンセンサを検討している。ここで、磁性リボンの共振周波数は直流バイアス磁界に依存して変動するため、地磁気による影響を排除する必要がある。本研究では、レジスト被覆磁性リボンと磁性リボンの共振周波数差, Δ f ,を検出することで地磁気による共振周波数変動を除去したアセトンセンサを検討した。Δ f は、レジスト被覆磁性リボンのアセトン吸収による共振周波数変化を反映し、且つ地磁気による周波数変動を約1/6に低減することを見出した。