電気学会全国大会講演要旨
2-116
TADを用いた高分解能磁気インピーダンスセンサの開発
◎奥田有記浩・田島真吾(名古屋大学)・渡辺高元(デンソー)・内山 剛(名古屋大学)
近年ウェアラブルコンピューティングやユビキタスネットワークを構成するためにセンシングシステムは集積化され、より高性能になりつつある。現在磁気インピーダンスセンサ(MIセンサ)はCMOSで集積化され、携帯電話に実装されている。MIセンサはパルス駆動回路と高利得アナログ増幅回路で構成されるが、ノイズ結合が大きな問題となってくる。 本研究では、時間分解能型オールデジタルAD変換器(TAD)を利用した高分解能MIセンサの開発を行った。センサの出力を直接TADに接続してAD変換するシステムを構築することで、高利得アナログ増幅回路を介さずに実験を行った。その結果、磁界分解能3pT/LSBを得られた。これにより、生体磁気計測などへの応用が期待できる。