電気学会全国大会講演要旨
2-106
汎用型磁歪式振動発電スイッチ
○上野敏幸(金沢大学)
著者らは,磁歪材料を用いた振動発電技術を提案,その実用化を目指している。この応用に振動を介し,ボタンを押す動作からエネルギーを取り出す発電スイッチがある。このスイッチにて実用的な発電が行え,無線送信に必要な電力が賄えると電池のいらないリモコンが実現できる。このリモコンは電化製品の遠隔操作のみならず,ちょっとした人やモノの動きを知らせることで防犯や防災の分野でも活用できる。発電スイッチにおいては,シンプルで小型・高効率,高耐久性(繰り返し強度)の特性が求められる。今回,この要求に耐えうる汎用型発電スイッチを提案する。本稿にて,その構造と原理,試作・評価結果を述べる。