電気学会全国大会講演要旨
2-104
人工ピンニングセンター導入によるBi系高温超電導体の電気的異方性改善
◎田中博美・荒木優一(米子工業高等専門学校)・吉川英樹(物質・材料研究機構)・岸田 悟(鳥取大学)・玉井博康(鳥取県産業技術センター)
Bi系高温超電導体は「作製が容易」「資源が豊富」といった実用上多くの長所を有している.そのため,省エネ型電気自動車用モータや高磁場電磁石などへの応用が期待されている.しかしながら,外部磁場の方向によって臨界電流密度(Jc)が大きく減少するといった電気的異方性が存在し,問題となっている.そこで本研究では,Bi系高温超電導体におけるJcの異方性を改善する方法を提案した.具体的にはMg粒子をBi系高温超電導体に熱拡散させ,磁束捕捉中心として機能させた.これによりJcが減少する原因である“超電導体中での磁束移動”を抑制した.その結果,異方性パラメータγの値を約1/7に改善することに成功した.