電気学会全国大会講演要旨
2-085
セルロース液晶可変色素子の電圧印加方法の検討
◎須川ひかる・宇戸禎仁(大阪工業大学)
ヒドロキシプロピルセルロース液晶に最適な電圧印加方法を調べ検討することで、より速く短波長から長波長までの反射色を自在に変化させられる静止画用ディスプレイとしての開発を目的としている。今回の研究では往来の一本型チューブから二つのチューブを組み合わせて作製した新しいチューブセルを用いた。加えて電圧印加方法も工夫することによって、セルの反射色を青→緑→赤に変化させ、再び赤→青に戻すことも可能にした。チューブセルの改良と電圧印加の工夫によってセル内に気泡が生じにくくなったことが改善出来た要因の1つだと考えている。今後は一本型チューブにおいても、気泡を抑制しつつ反応が進むような最適な電圧印加方法を調べていく。