電気学会全国大会講演要旨
2-084
FT-IR/ATR法によるRTVポリマー向け新規触媒の触媒性能評価
◎井上一成・宮田和代・青木裕介・狩野幹人・八神寿徳・田中義身・中村修平(三重大学)・村上 泰(信州大学)
室温硬化型(RTV)ポリマー向けの硬化触媒として従来、有機すず化合物が用いられてきた。しかし近年、有機すず化合物は環境負荷物質として、使用が制限される方向にある。著者らは、キレート処理を施したチタンアルコキシドをベースとした触媒に、テトラメチルグアニジン(TMG)を助剤として併用した新硬化触媒の開発を行ってきた。 本研究では、RTV用ポリマーと同様の反応基を持つシリコンアルコキシドとチタンキレート触媒混合液についてFT-IR/ATR法による測定を行うことにより、触媒性能(保存安定性と触媒活性の違い)を評価した。従来のチタンキレート触媒において硬化助剤としてTMGを用いた場合、触媒活性、貯蔵安定性の点で有用であった。