電気学会全国大会講演要旨
2-077
圧電エレクトレットを利用したセンシング
◎田實佳郎(関西大学)
心筋は収縮と弛緩を繰り返して鼓動くりかえす.この組織は心周期ごとに電気パルスを生成しておりこれを電気信号として検出し得られるのが心電図である.この場合心臓をはさんだ位置に電極を置く精密な計測システムが必要であり,被験者も測定中拘束される.一方,心筋の律動的な収縮と弛緩は血流を作り,脈を発生させる.本研究では簡便な脈拍測定により,心電図法で得られる波形を得ることを圧電材料を用い追求した.圧電現象とは,物質に電界を加えると変位する或いは応力が印加されると電界を発生する現象である.ポリフッ化ビニリデン(PVDF)は圧電性を示す高分子として有名である.一方,キラル高分子に圧電性が広く認められることはあまり知られていない1).我々は,キラル高分子の圧電性について研究を重ね,最近全く新規なsoft actuatorを発表した.本研究では,変位や応力に対して独特な応答信号を発生するエレクトレットを利用したセンサの可能性を追求した.