電気学会全国大会講演要旨
2-076
傾斜機能材料(FGM)を適用したGISスペーサの電界緩和効果の検証
◎石黒純也・栗本宗明・小島寛樹・花井正広(名古屋大学)・加藤克巳(新居浜工業高等専門学校)・早川直樹(名古屋大学)
ガス絶縁開閉装置(GIS)などの高電圧機器の電界利用率を向上させるため,筆者らは誘電率を空間的に傾斜させたFGM(Functionally Graded Materials)の固体絶縁物への適用を提案している.今回,GISスペーサを模擬した同軸ディスク型FGMを作製し,比誘電率分布を測定した.FGMは,スペーサ沿面の電界を低減するために,界面付近で誘電率が高く,外側に低誘電率化することを考えた.そして,2種類の特性の異なる粒子を充填したエポキシに遠心力を付加することにより目的のFGMを作製することができた.また,作製したFGMのGISスペーサへの適用効果を電界解析により推定した.