電気学会全国大会講演要旨
2-074
氷エレクトレットにおける電荷量とポーリング電圧との関係
◎武藤佳子・村本裕二・清水教之(名城大学)
氷の結晶形態には、極低温下で強誘電性をもつものがあり、氷XIとして知られている。しかし氷XIは、生成が非常に困難である。一方、強誘電体と同じく分極状態を保持している氷エレクトレットは、氷に電圧を印加したまま冷却することで簡単に生成できる。本研究では、これまで氷の分極状態について検討するために氷エレクトレットを生成し、ポーリング電圧と電荷量の関係、およびポーリング時間と電荷量の関係を報告してきた。本報告では、氷エレクトレットのポーリング電圧を更に上昇させ、電荷量との関係を検討した。