電気学会全国大会講演要旨
2-068
複数の励起波長を用いた絶縁油の蛍光分析
◎黒河孝宣・広田大貴・全 現九・藤井雅治・井堀春生(愛媛大学)
光学的手法を用いた絶縁材料の劣化診断の方法としては、吸光光度法、FTIR法、ラマン分光法、蛍光光度分析法などが挙げられるが、我々は蛍光分析を用いた絶縁油の劣化診断について検討している。今回は、熱加速劣化させた絶縁油を分光蛍光光度計で複数の励起波長を用いて蛍光分析を行った結果について述べる。 結果として、励起波長を365nmおよび405nmとした場合、熱処理を行った時間が長くなるにつれて、測定される蛍光の量が徐々に減少する傾向が確認されたが、532nmとした場合、蛍光量が絶縁油の加熱時間が長くなるにつれて増加したことが確認された。