電気学会全国大会講演要旨
2-059
アンテナを用いた部分放電検出に回路条件が与える影響
◎竹内健司・藤井敦啓・川島朋裕・村上義信(豊橋技術科学大学)・山田修一(核融合科学研究所)・長尾雅行(豊橋技術科学大学)
電力機器において部分放電(PD)が発生した場合、絶縁劣化ひいては絶縁破壊に至る可能性がある。このPD検出法として、アンテナを用いたPD検出法が有効である場合がある。しかし、実際の機器ではPD発生源周囲に流れる電流からの放射電磁波(EM)も考慮する必要がある。本論文では、PD発生源周囲の回路条件がアンテナを用いたPD検出法に与える影響を調査した。結果として回路条件がEMに影響を与える可能性が示唆された。また、沿面放電発生時のPD発生源からのEMは広帯域に広がっているため、広帯域アンテナを用いたEM測定により回路電流とPD発生源からのEMは分離できる可能性が示唆された。