電気学会全国大会講演要旨
2-046
繰り返しインパルス電圧下の部分放電開始電圧の電圧波形依存性
◎山下尚史・菊池祐介・福本直之・永田正義(兵庫県立大学)
近年,高効率運転が可能なインバータ駆動モータの適用が様々な分野にて拡大している。しかし,モータ巻線にはインバータサージと呼ばれる繰り返し高電圧パルスが発生し,モータ巻線において部分放電が発生する危険性が指摘されている。本研究ではツイストペアを用いて,インバータサージを模擬した繰り返しインパルス電圧下の部分放電開始電圧(RPDIV)および部分放電消滅電圧(RPDEV)と印加電圧波形のパルス幅の関係に注目し実験を行った。その結果,PDIVはパルス幅に依存しないが,パルス幅が長くなるにつれてRPDIVは低下した。また,PDEVとRPDEVのパルス幅依存性も取得した。講演では,放電によるエナメル表面の帯電に関連させて測定結果を議論する。