電気学会全国大会講演要旨
2-045
低圧モータ用エナメル皮膜リボン線の部分放電開始電圧特性と発生箇所の同定
◎柳瀬直人・中屋裕貴・匹田政幸・小迫雅裕(九州工業大学)・冨澤恵一(古河マグネットワイヤ)・大矢 真(古河電気工業)
現在、インバータ制御システムの進歩に伴い、モータ巻線に対するインバータサージ対策が進められている。その中で進歩が著しい電気自動車用モータ巻線に関しても優れた耐熱性及び電気絶縁性、特に高い部分放電開始電圧(PDIV)を有する巻線が求められている。これまで異なる試験系でPDIV測定を行い、PDIVの比較及び放電箇所同定を報告してきた。今回、占積率向上を目的に製作されたリボン線試料について電界解析、交流電圧印加試験を行いPDIV(Partial Discharge Inception Voltage)及びPD(Partial Discharge)の発生箇所について検討を行ったので報告する。