電気学会全国大会講演要旨
2-044
固化した1,3-プロパンジオール水溶液とグリセリン水溶液の交流絶縁破壊特性
◎土屋龍平・村本裕二・清水教之(名城大学)
氷は極低温環境下では優れた電気絶縁性能を持つが、電気的弱点であるボイドやクラックが生じやすい欠点がある。この欠点は、純粋な氷ではなく固化水溶液にする事で解消できると考えており、水に溶解しやすいアルコールを用いた固化水溶液の交流絶縁破壊特性について検討している。これまでに、2-プロパノール濃度10wt%の時に最大の破壊電圧の平均値が得られている。今回は、1,3-プロパンジオールとグリセリンの固化水溶液の、濃度15と20wt%における交流絶縁破壊特性の測定を行った。測定を行った結果、1,3-プロパンジオールを濃度15wt%で混合した時に、今まで最大の平均値だった2-プロパノール濃度10wt%試料よりも高い結果が得られた。