電気学会全国大会講演要旨
2-004
酸化防止剤と耐放射線性付与剤を含まないエチレンプロピレンジエン共重合体の化学発光
○平井直志・大木義路(早稲田大学)
難燃エチレンプロピレンジエン共重合体(FR-EPDM)では,測定初期とある時間経過時の2度の化学発光(CL)が検出される。この原因を探る手始めとして酸化防止剤と耐放射線性付与剤を含まないEPDMに、架橋剤、滑剤、難燃剤を添加し、CLを測定した結果、EPDM中において、DCPやその分解残渣、ステアリン酸亜鉛、Mg(OH)2はCLを呈する可能性があることがわかった。Mg(OH)2は、粉末よりもEPDM中に含まれる方が長時間大きなCLを呈する。EPDMに覆われたMg(OH)2は、酸素供給に応じ徐々にCLを呈することが長時間CLの原因と推定できるが、大きなCLを呈する理由については、今後検討する。