電気学会全国大会講演要旨
1-134
窒素ガスを導入したプレーナー型Ar誘導熱プラズマ発光強度分布
◎入江寛光・赤尾美香・田中康規・上杉喜彦・石島達夫(金沢大学)
筆者らは,平面型誘導熱プラズマ装置の先駆けとし,プレーナー型石英容器を採用し,空芯型およびフェライトコア型コイルを用いたプレーナー型Ar熱プラズマ装置を作成している。実際の熱プラズマプロセスにおいては分子性ガスを導入する。今回,空芯型コイルを用いて,窒素ガスを導入し,平面型熱プラズマを維持する試験を行った。窒素を導入することにより,窒化プロセスへの応用が可能となる。そのときの熱プラズマトーチの上方,中心,下方のスペクトル放射強度を測定した。窒素ガスを導入すると熱プラズマのリングが明確になり,スペクトル強度が低下する。発光スペクトルは窒素分子,原子スペクトルが確認できた。