電気学会全国大会講演要旨
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テラヘルツ波の反射による表面粗さを有する誘電体の屈折率測定法
○福地哲生・布施則一(電力中央研究所)・水野麻弥・福永 香(情報通信研究機構)
誘電体の屈折率は誘電体表面の鏡面反射率から求められるが,粗い表面では同時に発生する鏡面反射と散乱反射を分離する必要がある。本研究では電磁波の送受信の視野角を変えることで鏡面反射と散乱反射の割合を変え,最小視野角へ外挿することで鏡面反射率を求め,これをもとに屈折率を求める方法を考案した。金属基板上に溶射されたセラミック製のコーティングを対象に検証実験を行い,手法の妥当性を確認した。