電気学会全国大会講演要旨
1-083
発光分光スペクトル計測を用いた加圧ドライエア中放電の電界強度評価
○菊池祐介・田中啓右・山下尚史・永田正義(兵庫県立大学)・川野涼子・梅本貴弘・海永壮一朗・吉村 学・武藤浩隆・釣本崇夫(三菱電機)
優れた絶縁性能を有するSF6 ガスはガス絶縁媒体として広く使用されているが,近年,環境負荷の小さいドライエア等の代替ガスが検討されている。その際,使用するガス種やガス圧力における放電・絶縁破壊特性を明らかにし,電力機器の電界設計技術へと反映させることが必要となる。我々は,窒素分子と窒素分子イオンの発光分光スペクトル強度比を用いて,放電空間における電界強度を直接測定できる手法を開発した。本研究では,不平等電界下の加圧ドライエアにおける部分放電に本手法を適用したので、それらの結果を中心に報告する。