電気学会全国大会講演要旨
1-079
CF3Iガス中における沿面放電進展特性
◎野間健太郎・松岡成居・熊田亜紀子・日高邦彦(東京大学)
本研究では代替絶縁ガスのうちCF3Iガスに着目し、実際に電力機器に適用可能であるかの判断材料とするためCF3Iガスの沿面放電特性と副生成物が沿面絶縁特性に与える影響について調査した。標準雷インパルス電圧を用いて平面試料上に沿面放電を進展させその進展長を測定したところ、CF3Iガス中ではSF6ガス中と比べて放電が進展しやすいことが確認された。また、累積フラッシオーバ回数が増え副生成物の付着量が多くなってくると、放電パターンの類似性が上がり、沿面放電の進展長も増加傾向を示した。電界垂直型では電界平行型ほど副生成物の沿面放電に与える影響は顕著ではないが、付着量が多くなってくると放電が付着跡に沿って進展しやすくなる等の影響が見られるようになる。