電気学会全国大会講演要旨
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可視RGB画像と近赤外NIR画像を利用したアーク陰極表面温度評価法の開発
◎高田伸浩・伊藤 毅・上杉喜彦・田中康規・石島達夫(金沢大学)・山口義博(コマツ産機)
本報告では、可視・赤外線カメラを用いたハフニウム電極表面の温度評価について報告する。プラズマ切断では、プラズマアークジェットによるハフニウム電極の損耗現象が課題となっている。筆者らは損耗現象解明のために可視高速ビデオカメラによる陰極の直接観測とRGB画像による表面温度分布の評価を行ってきた。しかし、従来のこの手法は低温領域の放射に対するRGBの感度は非常に低いため3000 K以上の領域でしか使用できないという欠点がある。そこで、可視光領域に加えて近赤外線領域を利用することで評価可能な温度幅を低温領域側へ広げることを提案する。実際に行った電極表面の温度評価では、2000K程度の温度評価に使用できることを確認した。