電気学会全国大会講演要旨
1-047
大気圧Air不平等電界ギャップのELF-ULF帯域での交流火花破壊特性
◎霜重利春・貴島幸司・松本宇生・生澤泰二・西嶋喜代人(福岡大学)
近年は電気集塵機やイオン発生器等、高周波交流高電圧によるコロナ放電を利用するケースが増えている。また、高圧インバータにおいて機器内部で放電による経年劣化により絶縁破壊が発生し得る可能性がある。しかしながら、大気中不平等電界ギャップにおける火花破壊特性に与える交流高電圧の周波数の影響は未だ明らかでない。 本研究では、大気中棒対平板電極間ギャップ長G=1,2,3[cm]にELF-ULF帯域(f=1~5,000[Hz])の交流高電圧を印加し、コロナ開始電圧Vs及び火花破壊電圧Vsを調査した。その結果、交流高電圧の正負の両サイクルのコロナ開始電圧Vcは交流高電圧の周波数fの増加により低下した。また、火花破壊電圧Vsは交流電圧の周波数fが1000[Hz]を超えると上昇し始めた。