電気学会全国大会講演要旨
1-037
高気圧中負イオン移動度測定 - 6. O2中のH2Oによる負イオン移動度の減少 -
◎奥山 由・鈴木 進・林 喬久・伊藤晴雄(千葉工業大学)
大気圧を含む高気圧O2中の負イオン移動度測定を行っている。このような高気圧O2中の負イオン移動度測定では,吸着ガスやボンベガス中に存在するCO2やH2O等の不純物により形成されるクラスターイオンの移動度が測定結果に敏感に影響し変化することがわかってきた。中でも,H2OによるクラスターイオンO2ˉ∙(H2O)<l>n</l>の影響は顕著のようであるので,H2O濃度と従来のO2中の負イオン移動度の関係について詳細に調べた。その結果,H2O濃度の増加と共に移動度は減少する傾向にあり,これはO2ˉ∙(H2O)nのクラスターサイズnが大きくなったためと考えられる。