電気学会全国大会講演要旨
1-024
超電導導体端末部の直流分流抵抗計算―楕円関数を用いた等角写像の活用例―
○渡辺和夫・日高 輝・明石一弥・大保雅載・飯島康裕・伊藤雅彦・斉藤 隆(フジクラ)・福本祐介・富田 優(鉄道総合技術研究所)
超電導ケーブル導体が複数層からなる場合、直流電流に対してはケーブル部の抵抗はゼロであるため、端末部の常電導導体部の各層の直流抵抗値により分流される。ある種の端末部の直流分流抵抗計算法を提案する。ラプラスの方程式を境界条件のもとに解析的に解くのは困難であるので、本報告ではJacobiの楕円関数と第一種楕円積分及び完全楕円積分を駆使して等角写像の原理により比較的容易に手計算で推定できることを示す。