電気学会全国大会講演要旨
1-017
水分比の異なる分散性媒質によるパルス応答
◎谷仲智大・尾崎亮介・山崎恒樹(日本大学)
近年,地中レーダ技術の分解能等を向上する研究が活発に行われている.そのため,埋設物を精度よく解析することが必要となっている.著者らは,先に分散性媒質におけるパルス応答を検討するため,複素誘電率を行列として表現し,文献で与えられている実験値に一致するよう反復演算する手法を提案し,実験結果と一致する媒質パラメータを決定した.本文では,決定したパラメータを用いて媒質の影響を検討するため,水分比の異なる分散性媒質中に完全導体板を埋設した構造の反射波のパルス応答をFILT(Fast Inversion of Laplace Transform)法を用いて解析した.また,水分比の違いによるパルス応答の影響についても比較検討した.