電気学会全国大会講演要旨
6-289
風力・潮力ハイブリッド発電システムの出力変動補償シミュレーション
◎元林 敬・西村一輝・Mohammad Rahman・白井康之(京都大学)
エネルギー問題に対する関心は高まる一方である。特に、風力発電や潮力発電といった再生可能エネルギーは、次世代の電力ベストミックスにおいて重要な役割を担うことを期待されている。風力発電は再生可能エネルギーの中では比較的大容量化しやすいが、出力が不安定かつ予測困難であるという欠点を持つ。潮力発電は出力が比較的安定であるが、設置やメンテナンスの問題から大容量化が難しい。本研究では、風力発電機と潮力発電機を一箇所に設置しそれぞれの欠点を補い合う、風力・潮力ハイブリッド発電システムを提案する。風力発電の出力変動を潮力発電機の出力を変化させることで補償し、電力系統に安定な電力を供給する。本稿では、自動出力変動補償のシミュレーションについて述べる。