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乾燥空気中における異物付着時のスペーサ沿面絶縁破壊特性
○森山智広・安藤智之・額賀 淳・加藤達朗・六戸敏昭(日立製作所)
環境意識の高まりを背景に,ガス絶縁開閉装置GISの脱SF6化が望まれており,代替ガスとして乾燥空気を用いたGISが70 kV級まで製品化されている。本報告では,乾燥空気GISの更なる小型化・高電圧化に向け,絶縁の弱点となるスペーサ表面に金属異物が付着した場合の正極性標準雷インパルス絶縁破壊特性について測定した。
その結果,乾燥空気中における異物付着時のスペーサ沿面絶縁破壊特性はガス圧依存性を有しており,低ガス圧領域ではトリプルジャンクションの影響が大きく,高ガス圧領域では電界依存性が高まることがわかった。