電気学会全国大会講演要旨
6-217
275kV GIS/GCBにおける劣化調査 (その1)-調査結果の概要-
◎佐藤智彦・玉腰康裕・高橋一嘉(中部電力)・川田牧子・大塚卓弥・福島助三(三菱電機)
導入初期の275kV GISが経年30年を迎えており,これらの機器の余寿命の把握や最適な更新・保全方法の確立に向けた取り組みが課題となっている。 筆者らは,これまで経年20〜30年の稀頻度開閉GCB(数1,000回程度)を中心にグリースやコンタクトの劣化評価を実施してきた。今回,275kV GISのうち,動作回数9,000回を超える多頻度開閉GCBや知見の乏しいDS/ESなどの解体調査を行い,各機器の劣化状況を把握するとともに,GIS全体の劣化傾向の見極めを実施したため報告する。 今回の研究より得られた成果を以下に示す。 ◎ ガス中グリースの油分率低下は,機器や開閉回数よりも経年に強く依存する。 ◎ 多頻度開閉で且つ摺動距離の長いコンタクトでは,摩耗の進行が速い。 ◎ ボルト及びフランジ外周の防錆対策を実施することで,経年30年を超過している初期のGISにおいてもシール性能を保つことができる。 以上より,多頻度開閉GCBの長期使用は難しいが,その他構成機器については,適切な保守によって長期使用が可能と想定される。また,他のGISに拡大して寿命評価するためには,今回の成果に限らず,複母線構成など使用条件を考慮したGISの知見も蓄積していく必要があると考える。