電気学会全国大会講演要旨
6-146
微小擾乱注入手法による配電系統動的負荷モデル作成手法の提案
◎川岸良平・山中大輔・白井康之(京都大学)
電力系統における負荷は昨今の分散型エネルギーの普及などに伴い非常に複雑化しており、これまでの静的な負荷が主とする負荷モデル化手法では精度良く安定度評価を行うことが難しくなってきている。そのため動的な特性まで模擬可能な新たな負荷モデル化手法が求められている。これまで本研究室で提案されてきた微小擾乱注入手法は、電力系統に影響を与えない微小な擾乱を配電系統に注入し、その応答特性から負荷の動特性を推定する手法である。本研究では微小擾乱注入手法を用いて配電系統の動的負荷モデルを作成し、事故時の応答からその性能の評価を行った。結果、本手法により作成されたモデルの利用可能性が示された。