6-142
スマートグリッドにおける配電系統の高調波抑制に関する研究
松浦晃祐・◎林 航平・田岡久雄・川﨑章司(福井大学)・舟橋俊久(明電舎)
近年,電源や負荷が多様化し普及していく中で,電力品質の維持・向上を図ることは重要な課題になっている。本研究では,電力系統(特に配電系統)の電力品質向上のための適切な制御を行うことを目的としている。なお,この研究の解析や評価のための解析モデルとして実需要家の福井大学を選んだ。本研究では,上位系統から電力を一括受電している福井大学受電室受電端にネットワーク情報端末(NCT)を設置し,電気的情報を取得した。そのデータをもとにシミュレーションツールXTAP(電力中央研究所)を用いて,需要家負荷モデルを構築した。この需要家負荷モデルに高調波抑制フィルタを設置して,設置前後の高調波電流値の比較を行うことで,この手法が有効であることを検証し,その評価を行った。