電気学会全国大会講演要旨
6-088
時間領域等面積法における安定平衡点を利用した高速スクリーニング手法
◎一杉真史・岩本伸一(早稲田大学)
過渡安定度の解析は電力系統の運用に必要不可欠である。その際,多くの場合,すべての事故を想定し,最も危険な事故についての臨界故障除去時間(CCT)を求める必要があるが,すべての事故において試行錯誤的にCCTを調べると,膨大な時間がかかり,時々刻々と変化する潮流に対応できない。そこで,危険事故を抽出できれば,危険事故ケースのみでCCTを求めればよいため,高速化でき,オンライン監視に有用である。本稿では,等面積法を時間領域に拡張し,N機系での解析を可能とした時間領域等面積法における安定平衡点に着目し,研究を行った。時間領域等面積法では,事故後の電気的出力に相当する曲線と機械的入力に相当するほぼ線形性を持つ直線とが2回交わり,1つ目の交点が安定平衡点(SEP),2つ目の交点が不安定平衡点(UEP)となる。SEPで危険事故であるかを判断できれば,大幅に高速化できると考えられる。そこで,SEPを利用した危険度を表す指標により危険事故ランキングを作成し,それを用いた新しい高速スクリーニング手法を提案する。