電気学会全国大会講演要旨
6-058
新しい電力システムとしてのデジタルグリッド構想(4) -システムソフトウェア-
○市野清久(日本電気)
デジタルグリッドは,基幹系統と複数の中小規模電力系統(セル)とが非同期に連系するハイブリッド型電力網である。セル同士やセルと基幹系統は,デジタルグリッドルーター(Digital Grid Router。以後,DGR)と呼ばれる多端子型の電力変換器で連系される。DGRは任意のセル間での電力融通を可能にし,電力取引の手段の1つになる。 本報告では,複数セルにわたって分散配置されたDGRを制御して電力取引を実現するシステムソフトウェアのアーキテクチャを提案する。システムソフトウェアの目的は,(1) 需要家参加型の大規模な電力取引,(2) 環境負荷などの付加的属性を考慮する電力取引,(3) 送電効率の最適化,を実現することである。これらの目的を達成するための手法について述べる。また,システムソフトウェアの一部機能を実装し評価したので,その内容を紹介する。