電気学会全国大会講演要旨
6-038
確率計画によるエネルギー安全保障評価体系の構築と最適電源構成に関する考察
◎川上恭章・小宮山涼一・藤井康正(東京大学)
わが国のエネルギー安全保障を取り巻く状況は深刻化しており、合理的なエネルギー安全保障向上施策の策定と実施が極めて重要な課題である。本研究はエネルギー資源の価格変動や資源供給途絶、原子力発電所停止事態など、将来の不確実事象を考慮可能な、総コスト最小化型モデルの確率動的計画法による定式化を利用した、エネルギー安全保障評価手法の開発と、その求解を通じた最適電源構成の分析を試みた。火力発電の電源構成に関する分析では、過大過小な設備容量が、設備過剰および電力供給不足を通して総コストの増加をもたらすこと、また天然ガス火力に比べて高額な発電コスト構造および相対的に大きな資源供給途絶リスクを有する石油火力が、総コスト増の要因となり得ることを確認した。