電気学会全国大会講演要旨
6-032
更新コストと送電損失を考慮した送電線更新計画策定手法
◎中谷文洋・岩本伸一(早稲田大学)
わが国は,高度経済成長期の高い電力需要の伸びに対応し,電力流通設備を大量に設置してきたが,2010年頃から経年40年を超えるものが多くなってきている。一方,流通設備計画は従来の拡充工事から改良工事が主体となってきており,電力流通設備の本格的な更新時期が目前に迫ってきている。しかし,一時期に更新できる設備数には限りがあるため,更新設備を選定する必要がある。そこで本稿では,送電線の更新計画に着目し,各送電線を更新した際の系統損失変化推定量ESLC (Estimated System Loss Change) に更新コストを加えたコスト平準化系統損失感度CLSLS (Cost Leveling System Loss Sensitivity) を優先順位付け指標として提案する。そしてCLSLSを用いて,送電線更新費用と有効電力損失減少量を考慮した送電線更新計画策定手法を提案する。