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EMTP-RVを用いたMMC-HVDCモデルの研究
◎細木脩多・瓜生芳久(成蹊大学)・壹岐浩幸(富士電機)
東日本大震災以降、電力の安定供給確保のため、地域間連系線の強化が検討されつつある。直流送電(以下HVDCと呼ぶ)は、50Hz/60Hzなど異なる周波数の系統連系が可能で、長距離送電やケーブル送電に適している等のメリットがあり世界的に導入が進んでいる。HVDCには、サイリスタを用いた他励式変換器とIGBTなどの自己消弧素子を用いた自励式変換器がある。従来、HVDCには他励式変換器が用いられてきたが、自励式変換器の導入が進んでいる。近年ではスイッチング損失を小さくし、発生高調波を低減できる変換方式としてMMC(Modular Multilevel Converter)方式を採用した自励式変換器が提案されている。本論文では、EMTP-RVを用いてMMC-HVDCモデルを構築し、シミュレーションによる検討を行った。