電気学会全国大会講演要旨
5-155
直流超伝導送電のための断熱二重管の熱侵入量測定とその真空度依存性
◎土岐由信・浜辺 誠・渡邉裕文・河原敏男・山口作太郎(中部大学)
中部大学では長距離超伝導送電の実用化に向けた研究を行なっている。長距離配管の真空排気システムの設計のためには長距離配管での真空断熱に必要な真空度を調査する必要がある。そのため、真空断熱二重管における熱侵入量の真空度依存性を実験的に調べた。断熱配管に用いた管径は中部大学に建設した200m 直流超伝導送電試験装置と同じものである。真空度依存性について調査するためN2ガスの供給により真空度を変化させた。また、内管にMLIを巻きつけたときの影響についても比較を行なった。その結果、MLIが無い場合は0.005Pa、MLIを巻きつけた場合は0.01Paで効果的に断熱できることがわかった。