電気学会全国大会講演要旨
5-141
直流き電方式電化柱周辺の磁束密度測定
◎新保雅士・倉岡拓也・岩井中篤史(東日本旅客鉄道)・長森正樹(津田電気計器)
直流き電用電車線路の落雷に伴う架線断線対策として、電化柱に続流が流れた際の磁束密度変化で続流を検出することを検討している。 新橋〜浜松町間にて磁束密度測定を実施した結果、電化柱には定常的な磁界が存在するが、面部の磁束密度は0.05mTと他に比べて小さい値であった。また、列車走行に伴うき電電流の変化により電化柱周辺の磁束密度は変化するが、電車線と平行方向の変化はほぼゼロだった。 よって、磁気センサは電車線と平行方向の電化柱面部に設置することが適当であり、この場合の続流を判定する磁束密度変化のしきい値は、定常磁束密度の値0.05mTに加え、磁気センサの計測誤差を考慮した値が適当であることが判明した。