電気学会全国大会講演要旨
4-134
SPMSMの3相電流検出における電流センサのオフセットとゲイン変動の一補正法
◎宮本直樹・松橋正峻・大石 潔・横倉勇希(長岡技術科学大学)
ACサーボモータを電流制御する際は電流センサを用いるが,電流センサのオフセットやゲイン変動の電流検出誤差は制御系にトルク脈動などの悪影響を及ぼす。これまで,電流センサのオフセットとゲイン変動をオンラインで同定する手法を提案しており,トルク脈動低減などの良好な結果を得ている。しかし,これまでは三相電流のうち2相検出を対象としていたが,より高性能なサーボシステムでは3相検出が用いられる場合があり,3相検出の電流検出誤差も同様に補正することが望まれている。本稿では,3相電流検出のオフセットとゲイン変動を補正する手法を新たに提案し,トルクリプル低減を数値シミュレーションにより確認している。