電気学会全国大会講演要旨
3-080
2エリア負荷周波数制御システムにおける静的プライシングの設計
◎大場 潤・東 剛人(宇都宮大学)
近年、再生可能エネルギーの開発が盛んに行われている.そのため,電力の需給アンバランスが一層大幅に起こることが予想される.そういった問題を解決するために電力システムの制御法の性能を向上させる必要がある.電力システムの制御法は様々であるが,電力系統の安定運用に欠かせない制御法の一つに,時々刻々変化する系統負荷に合わせて発電機群の出力を調整する,負荷周波数制御(Load Frequency Control ; 以下 LFC)がある.本研稿では,2エリアのLFCを想定し,静的プライシングを取り入れることにより,周波数変動の抑制,および,効率の良い電力融通のための静的プライシング制御器の設計を行う.