1-066
部分放電における電界強度と電流波形の関係
○牟田神東達也(かんでんエンジニアリング)・櫻井麗翔・岡田 翔・上野秀樹(兵庫県立大学)
部分放電の発生源によって,放射電磁波の周波数成分に特徴が見られる事が我々の研究グループによって確認されている。空気中では数十MHzといった帯域が主となるが,絶縁油中では100 MHzを超える高い帯域でも検出される。しかしその原因について,理論的な解明には至っていない。そこで,周波数成分に特徴が見られる原因の解明を目的とし,放電発生時の印加電圧に伴う放電電流波形の変化を測定した。その結果,電圧レベルの上昇に伴い放電電流波形が急峻になることが確認され,部分放電における周波数成分の特徴は,絶縁破壊時の電界強度に依存する可能性が高いことが示された。