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光劣化ポリエチレンの遠赤外吸収ピーク測定と量子化学計算による同定
◎細淵柾志・小松麻理奈(早稲田大学)・謝 小軍・成 永紅(西安交通大学)・古川行夫・大木義路(早稲田大学)・水野麻弥・福永 香(情報通信研究機構)
ポリエチレン(PE)を大気中で室温及び85 oCにて紫外光を照射して酸化させ,THzスペクトル及び赤外吸収スペクトルを測定した。酸化した試料の赤外吸収スペクトルではケトン由来のピークが観測されることから,PE及びPEにケトンを導入したモデルについて,量子化学計算を行った。その結果,実験で全ての試料に共通して2.2 THzに観測されるTHzスペクトルピークは格子振動に由来し,酸化した試料で観測される全体的な吸収の増加と1.3 THz付近の幅の広いピークはそれぞれ,紫外光照射による構造変化と,ケトンを持つ主鎖の分子振動と構造変化の両方に由来することが,計算により確かめられた。